テニス肘の原因は?

テニス肘とはテニスのバックハンドストロークで発生する 上腕骨外側上顆炎による肘関節外側型の疼痛性運動障害の総称で、 ラケットを扱う事になれていない初心者や、 ラケットを支える筋力の弱い40~50歳の女性に好発します。
原因は使い過ぎで、テニスの他にも卓球やゴルフ、バトミントンなどのスポーツでも発症し、 日常的に手をよく使う人にも多発します。
発生頻度は高く、テニス時に正確にボールを捉えることが出来ない時に 受ける衝撃に、手関節の伸筋、特に短橈側手根伸筋で対抗しようとして 筋肉の起始部で変性を起こしたり、骨膜の炎症を発生させます。
テニス肘の種類

また、テニス肘は肘関節の内側、外側の両側に発生することがあり、 上腕骨外側上顆炎はバックハンドストロークで発生するため、 バックハンドテニス肘とも言われ、 これに対し上腕骨内側上顆炎はフォアハンドストロークで発生するため、 フォアハンドテニス肘、あるいは野球肘に位置づけられます。
手首を背屈させたりラケットのグリップ時の肘から前腕にかけての痛みや 局所の圧痛、熱感を有する場合もあり、日常生活では 手首を内側に回し物を持ち上げたり、タオルを絞る動作など、 腕の内側の筋肉が緊張する動作時に痛みを訴えます。
テニスをやっていなくても
また、近年ではパソコンやスマートフォンを長時間扱う事で 手首や肘を酷使するようになり、テニスを全くやっていなくても、 誰もがかかりうる病気になりました。
疼痛誘発テストが診断に有用とされており、 椅子テスト トムゼンテスト 中指伸展テスト 等を行い、陽性の場合テニス肘の判断材料になります。
かたの駅前整骨院の治療方針

保存療法を継続すると、数ヶ月で症状の改善が見られ、 その際には手の使用を最小限とし、 局所の安静の為に固定やテニス肘用のサポーターを使用することも有用です。
また、患部の痛みが軽減すればストレッチや 痛みの原因となる筋肉などの筋力強化を行い、 テニスを続ける場合は技術の取得や 自分に合ったラケットへの変更などを行い、再発防止に努めます。